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実在のメカニックが戦闘ロボットに変型するというダイアクロン後半の中核ラインナップ。SF系デザインのマシンがロボットに変化する場合は陸海空のほぼ三種に限られてしまうが、実車の場合はいくらでもバリエーション展開が期待できる、という利点があった。
その結果、スケール感の追求やハードなSF的テイストは薄れてしまったが、見慣れた車両が劇的な変化を起こすという点が好評で人気となる。この流れを受けて同時期のニューミクロマンにおいても、SF路線から身近なメカニックが変化する実用ミクロチェンジシリーズが展開され、後にトランスフォーマーへと至る2つの流れを生み出した。
そう考えるとビクトリー計画の系譜とトランスフォーマーの間を繋ぐ、まさにタカラSFシリーズのターニングポイントであると言えるだろう。基本路線の変更によってSFメカの頃はイマイチの売り上げだったシリーズ自身も長らえたが、初期SFメカシリーズの雰囲気を惜しむ人も多い。また、TFの展開そのものがダイアクロン末期を尻切れトンボなものとしていることも否定できない。